魔王ケイブリス 第一章 『魔王大地に立つ』







  八話 激突! リーザス軍VS魔王軍




 ザーザーザ―――

 降り出した雨は、いつしか本格的になっていた。
 あっという間に広がった雲が、滝のように飛沫を落とす。
 太陽の光を殆ど遮り、昼間だというのに夕暮れ並みの明るさしかない。
 視界も悪い。目の前を行く友軍の背中がかろうじて見えるだけで、その先に何があるか、見当もつかない。
 そんな中、
「ランス王、そろそろ目的地に着きます!」
 ランスのいるうし車に駆け込む少女、ラファリア・ムスカ。
 うし車のなかでは、仏頂面のランスが、腕を組んで座っていた。雨が降る様子をを静かに見ている。
「ランス王――」
「ふん、それくらい解ってる。で、敵はどの辺にいるんだ?」
「はっ、それが生憎の天候で、視界が悪く――」
「・・・斥候くらいは出してんだろうな?」
「あっ、いえ、それがそのぉ」
 勢い良く飛び込んできたのに、しゅるしゅると小さくなる。
 ラファリアが行軍中気をかけていたのは、『自分の部隊がアールコート隊の前をキープすること』だけだった。
 斥候も何も出していない。
「いっ、いますぐに出します! しばらくお待ちくださいっ」
 大慌てで出てゆこうとする。ランスは、そんなラファリアの腕を捕まえた。
「あのなぁ、もう敵は目の前にいるかもしれないんだぞ? 斥候だすタイミングも知らんのか?」
 心底あきれた様子だった。ラファリアだって、そのくらいは習っている。
 もしも試験問題として『斥候を出すタイミングについて述べよ』と聞かれれば、見事な回答を作成するだろう。
「くっ」
 ラファリアが唇を噛んだとき、
「王様っ・・・あっ、ラファリアさん・・・」
 アールコートがうし車に入ってきた。ラファリアを認め、明らかに怯んだような。
「おう、どうした? なんか報告があるんだろ?」
「・・・」
 ランスの好意的な顔と、ラファリアの敵意に燃えた瞳を向けられて戸惑うアールコート。
「あっ、あのあのぉっ」
 と、ランスがラファリアを押しのけた。
「どうだった? 偵察が帰ってきたんだろ?」
「は、はい。敵はここから五キロ程はなれた地点を行軍中です。このまま行けば、あと三十分程でぶつかります」
「・・・そうか。他にはなんかあるか?」
「え、えとぉ」
 チラリとラファリアに目をやる。怖い。すぐ目を離し、ランスに戻る。
「あと十五分で昨日選んだ戦場予定地です。
 我々はそこで進軍を止め、昨日の協議で決めたとおりに布陣し、敵を迎え撃つべきか、と」
 簡潔にして、的確な提言だ。ランスは大きく頷いた。
 ちなみに偵察の件はランスが命じたものじゃない。アールコートが自分で決断したことだ。
「よーし、それでいいぞ。アールコート、全軍に伝えろ。
 『目標位置についたものから、昨日の通りに軍を配置、後方魔法部隊の詠唱をもって戦線を開け!』ってな。
 これでいいだろ?」
 アールコートの頭を撫でると、ランスは優しく言った。
「はっ、はい! では、早速伝えてきますっ」
 満面の笑みを浮かべると、アールコートは駆け出す。雨の中、部下に指図する声が。
『貴方はパットン将軍に!』
『貴方はリック将軍とメナド将軍にお願いしますっ』
『後ろの魔法部隊には貴方がっ・・・』
 良く透る声だ。雨の中でもしっかり聞こえる。ランスは少し嬉しくなった。
 昔のアールコートは、自信も覇気も何にもなくて、ただただ怯えていただけなのに。
 それが今ではしっかり部下に指示できている。
「お前もなぁ、アールコートちゃんみたい・・・に・・・?」
 思い出したように振り替えると、そこには誰もいなかった。
 ラファリアがいたはずなのに、いない。いたたまれなくなったのだろうか?
「ふん・・・ まぁいい。 しかし、いよいよだぜ・・・」
 しばらく沈黙が続いた。車の中にはランス一人。周囲から聞こえた一般兵のざわざわも、ピッタリやんでしまった。
 戦闘が近いことを、肌で感じているのだろう。
 雨は、すこし小降りになったようだ。明るさも大分回復し、視界も少しは開けていった。
 

 こうしてランス達は戦場に到着し、それぞれの持ち場へと展開した。
 平原の向こうには、砂煙こそないものの、ゴマのように何かが迫ってくる。
 言うまでも無いだろう、魔物軍だ。
 まだ大分距離はあり、魔法の射程にも入っていない。しかし、いつ何時、例の魔法球が飛んでくるかもしれない。
 否が応にも高まる緊迫、魔物との戦いは決して初めてではないのに。
 ここにいる兵士は皆、一度や二度は魔物に剣を突き刺しているのに。
 展開したリーザス軍の配置は、
 正面 リック隊    1500
    メナド隊    2200
    レリューコフ隊 1000
    メルフェイス隊 700
    アスカ隊    500
 左翼 パットン隊   1100
    ヒューバート隊 850
    クリーム隊   1300
    フリーク隊   1(ロボが610)
    ハンティ隊   1(ロボが600)
    健太郎隊    700
 右翼 ランス隊    1200
    ラファリア隊  900
    アールコート隊 900
    バウンド隊   800
    ソウル隊    750
 という形になっている。対する魔物軍は・・・別に隊を組んではいなかった。
 魔物の伝統的攻撃手法『テキトーニガンバレ』。
 各個人が自分の考えるように戦え、と。結局は全員で突進してくるのだろが。
 魔物側には、魔法兵が5000、突撃兵が1万7000いる。
 直に、これだけの魔物が突進してくるのだ。さぞかしおぞましい光景だろう。
 ・・・そして、戦いが始まった・・・
   




 わあぁぁぁぁ ぎゃぁぁぁぁ
 人の雄たけび、魔物の咆哮! 轟く地鳴り、空に煌く魔法のレール!
「いいか、俺様達はまだ突撃しない! 魔物ども全員がリック達を向いたとき、一気に駆け抜ける!」
 緑の軍は魔物を刺激しないよう距離をとりつつ、敵側面に回りこんでいく。
 目標(魔王のこと)の位置は雨のせいではっきりしないが、どうやら敵部隊の中心にいるらしい。
 平原に展開した兵士全員が、はっきりと見た光。敵の中央から噴出した魔法球が、その位置を教えてくれた。

 味方たる魔物を巻き込みつつ飛来した魔法は、メナド隊に直撃していた。
 巻き起こる粉塵、渦巻く竜巻! ありえない勢いで炸裂する魔法球は、一撃でメナド隊の1/3を塵に変えた。
 仮に、用兵のセオリーどおりに密集隊形をとっていれば、一撃で全滅していただろう。

「ランス王、私達も突入するべきです! これ以上リック将軍はもちません!」
 ラファリアが叫んだ。すかさずランスから罵声が、
「ばっかやろぉ、リックを舐めるんじゃねぇ! そんなやわじゃねぇんだよっ。
 いいか、俺様たちは確実に魔人を殺すんだ。一気に突っ込んで殺せるタイミングまで我慢しろ!」
 ラファリアの横からアールコートが割ってはいる。
「ですが王様、このままだと中央が囲まれてしまいます! 今行くべきです!」
「なにぃっ!」
 ギンッ
 ランスの血走った目がアールコートを捉えた。けれど、アールコートは目を逸らさない。
「王様・・・ 私とラファリア将軍が、必ず王様の盾になります。王様を魔人までお連れしますから、突撃の指示を!」
「アールコート、お前・・・」
 必死な目だった。
「包囲されてはリック将軍でも持ちません!
 リック将軍が破られれば、中央が全滅します。そうなれば魔人を倒した時・・・私達が囲まれます!
 魔人は一人ではありません、私達、いえ、王様だけは倒れてはいけないんですっ」
「ちっ・・・」
 目に涙を浮かべるアールコート。と、ズイと押しのけて、
「ア、アールコート将軍の言うとおりです。私とアールコート将軍で進路を開きますからっ」
 ラファリアも真剣な顔だった。
「ようし・・・わかった。緑軍全軍に伝えろ! いまから魔人をぶっ殺すってなぁ!」
「「はいっ」」
 二人とも自軍に駆けて行く。ランスも自軍へ顔を向けると、
「貴様らよく聞け! 俺様達は敵のバックをとったっ。今から一気に突っ込むぜ!」
 う、うおおおおっ
 それまで気配を殺していた兵士が、溜めていた気を爆発させる!
「黙って俺様について来い! 敵は魔人、雑魚には構うなぁっ」
 うおおおおっ
 わああああっ
 ランスの両隣でも歓声が。右隣のアールコート隊に、左のラファリア。二人とも兵士をその気にしたようだ。
「いっくぜぇっ!」
 ダッ
 走り出す。ついにランスが走り出す!
 後を追うように緑軍が動く。槍が肉に食い込むように、魔物達に食い込んで行く。
 戦いの火蓋が落ちてから、およそ二十分後のことだった。



 戦闘の先端が開いたのは、意外にもリック隊ではなかった。
 最初にぶつかった部隊、それはパットン隊だった。いや、パットン隊というよりは、パットン。
 左翼に目標を定めた魔物の群れ、300程度の小さな群れが迫る。
 すかさずフリークとハンティが包み込むように運動し、本隊から飛び出した魔物に集中砲火を浴びせようとする。
 そのとき、左翼中央から一人の男が飛び出していた。
「てめぇら、俺の国で好き勝手しやがってぇっ」
 男の後を追うようにパットン隊が駆けている。
「ちぃっ、あの馬鹿・・・」
 ヒューバート隊も駆け出している。男は・・・ヘルマン国王、パットン・ミスナルジ。
 後続が懸命に追いかけるが、パットンが突出している状況は変らない。
 けれど、パットンとてただの馬鹿ではなかった。そう、筋肉馬鹿なのだ!
「いくぜぇっ!」
 パットンの両手が光る! 凄まじい闘気が巻き起こり、
「おらおらおらおらおらぁぁぁぁ!」
 叫び声と共に魔物の群れを吹き飛ばす。戦場狭しと駆け回り、出会う敵全てを吹き飛ばす。
 パットンの必殺技『武舞乱舞』。
「ぜはぁ、ぜはぁー・・・どうだ、みたかぁっ!」
 両手を水平に伸ばし、胸をグンと張り、フィニッシュ・ポーズ。
 パットンとしては、今の一撃で魔物を屠りきったと思っていたのだ。
 けれど、そうではなかった。必殺技の疲労に襲われ、膝を突いたパットンの後ろ、
「グ、グゲェェ!」
 魔物将軍の鉄球が振りかぶされる。
「パ、パットン、後ろだっ!」
「・・・ん? ぬぉぉっ!」
 ヒューバートの叫びで、いまさらピンチに気付くパットン。
 ヒューバートは間に合わない。ハンティも、フリークも間に合わない。
 けれど、魔物将軍に向かって飛び出した影があった。
「ラーンスアターック!」
 ズガァッ
「ギョゴオオ・・・グェ」
 青白く光る剣圧が、魔人将軍の息の根を止める。
 地面に叩きつけられた刀から、土煙が巻き起こる。まさしく鉄球を打ち下ろそうとした瞬間だった。
「た、助かったのか・・・?」
 土煙の向こうから現れたのは・・・小川健太郎。
「へっ、てめぇなかなかやるなぁ。おかげで助かったぜ」
「・・・いえ、僕は自分の想いをぶつけただけです」
 表情一つ変えず、小さく健太郎はこたえる。
「・・・はぁ? 何いってんのか解らんが、兎に角礼はいったからな」
 戸惑いつつも、パットンは感謝を口にした。そこに、
 タタタッ
「パットン大丈夫かっ」
 ヒューバートが駆け寄ってくる。続いてパットン隊、ヒューバート隊、健太郎隊。
 クリームやフリークも迎撃体勢をとき、前進してきた。
 まるで、パットン一人に引きずられるようにして左翼陣形が崩れ去ったわけだ。そんなことは気にも留めず、
「へっ、まぁな。それより新手のお出ましだぞ」
 またしても走り出そうとするパットン。その視線の先には、五000程度の大部隊が。
 パットンの目は、もう一度『武舞乱舞』を出そうとする瞳だ。慌ててヒューバートが肩を掴む。
「や、やめろ馬鹿! 味方としっかり連携をとって・・・」
「ちょっ、なんだと? ヒュー、今俺のこと馬鹿って言っただろ」
「うっせぇ、マジで心配したんだぞ! 敵に一人で突っ込むなんて馬鹿のすることなんだよ!」
「な、なにぃー」
「二人とも止めなさい! 喧嘩してる場合じゃないでしょっ」
 ピタッ 
 パットンとヒューバートの動きが止まる。そろそろと後ろを向いた二人。そこには怖い顔のハンティが。
「まったく、信じられないね。これが大人だっていっても誰も信じないよ?」
「そ、そうだぞヒュー。もっと思慮深くだな・・・」
 うろたえながらも、パットンはヒューに文句を言おうと。すかさずハンティの拳骨が。
「パットン、あんたのことだよ!
 いいかい、ちゃんとヒューと一緒に戦いなっ。間違っても一人で突っ込んだりしない!」
「うっ・・・は、はい」
 何も言い返せないまま小さくなったパットン。こうして戦いの先端は開かれた。





 一番最初に魔物とぶつかったのは、確かにパットン隊だ。
 けれど本格的な部隊VS部隊の戦いならば、リック隊が最初だった。
「・・・っ!」
 額に『忠』の字、手に『バイロード』。
 一際鋭い踏み込みと、続く一連の斬撃で、五体の魔物が絶命した。赤の将、リック・アディスンだ。
 リックは将軍であるが、将軍である以前に剣豪だった。
 戦闘ともなれば、常に最前線で剣を振るう。
 決して指揮力が高いわけではないのに、赤軍がビシッと団結する所以だ。
 リックの右、『ちゃそば』に味方が苦戦している。すかさず味方とモンスターの間に身体を差し込み、
 ビシュッ
 三スジの剣戟を、瞬時に叩き込む。首と、肩と、腰の三箇所が寸断され、『ちゃそば』は肉塊と化した。
「す、すみません将軍っ。ありがとうございます!」
「・・・」
 ニタァ
「うっ・・・で、では私はこれでっ」
「・・・」
 リックは戦時において、あくまで無言。ただ、常にある種の笑みを浮かべている。
 俗に言う『死神の微笑み』。一言で言えば、嫌ぁな笑い。味方から見ても薄気味悪い笑い方だ。
「・・・」
 次の標的を探す。リックの正面に『ぷりょ』の一団が、数にして二十体ほど。
 味方兵士二名に、今にも襲い掛かる勢い。これは、格好の餌食だ!
 スススッ
 地を這うような低い姿勢で近づくと、リックは大きく息を吸った。
「バイ・ラ・ウェイ!」
 気合と共に六本の剣線が宙を舞う。
 一本目の剣線が手前七体の『ぷりょ』を両断し、二本目で中ほどの六体を絶命させ、三本目が奥の七体を寸断する。
 加えて四〜六本目が周囲のモンスターを皆殺しに。
 結果、瞬時に都合三十匹をなぎ倒したリック。しかし、新手が波のように寄せてくる。休んでいる暇は無い。
「・・・」
 飛び掛ってくる『おかゆフィーバー』に三連撃。
 スパスパに切り刻まれた『おかゆフィーバー』の後ろから、こんどは『ぶたバンバラ』が! 
「・・・」
 スッと後ろに下がり、打ち下ろした剣を構えなおす。
 けれど、リックが後退した勢いを利用し、『ぶたバンバラ』は突進してきた。
「・・・っ」
 かわせない!
 リックはバイロードのこじりで防御しようする。けれど、『ぶたバンバラ』はもう生きていなかった。
 『ぶたバンバラ』の両側から、赤軍兵士が剣を突き刺したのだ。
「将軍、大丈夫ですかっ」
「へへっ、俺達だって、将軍に助けられてばっかじゃ無いッス!」
 ニヤリ
 メットの内側で笑っているのがよくわかる。リックも笑顔で答える。
 ニタァ
「うっ・・・へ、へへへ」
「は、ははは・・・」
 かろうじて笑う二人の部下。
 リックと一般兵のこのような関係。この関係こそが赤の軍の強さの秘訣だった。
 リックが全兵士をカバーし、全兵士がリックをカバーする。
 互いにカバーしながらリック中心で敵陣に突き刺さり、司令塔を打ち破り、あとはひたすら力攻めだ。
 赤の軍はこの戦法で、大陸最強の攻撃力を手に入れたのだった。
 


 戦いはまだ始まったばかり。苦しくなるのはこれからだ。
 なんといっても敵兵力は味方の二倍。加えて、まだ魔人がでてきていない。
 一人はランスに任せるにしても、サテラとメガラスは健太郎達で食い止めねばならない。
 しかし、後ろ向きな姿勢はなにも産まない。それは誰もが解っている。
 各将軍は勝利に向けて全力を尽くした。自分の役割を果たし続けた。
 クリームが敵の急所に切り込み、アスカが『チューハイ』を召還する。
 リックが魔物を切り刻み、パットンがアホみたく暴れまわる。
 疲れてうずくまるパットンをヒューバートがカバーし、ハンティ&フリークの魔法が魔物を押し戻す。
 メルフェイス隊の魔法は局所集中で魔物の群れに穴をあけ、出来た穴をメナドとレリューコフが押し広げる。
 強力生物を見つけると、健太郎が切り込んでゆく・・・
 戦闘が始まって十分ほどは、リーザス側が魔人軍を抑えていた。
 いや、押さえるどころではない。
 数の差がモロにでる平地において、数のすくないリーザス側が魔物軍に押し勝っていた。
 けれど、リーザスの優勢は刹那的ものだった。
 戦況変化のきっかけは、戦場に輝く魔法球。真っ白で、ひたすら大きな魔法球が、凄まじい勢いで放たれたのだ。
 レリューコフと共に闘っていたメナド隊にむけ、魔物を飲み込みながら襲い掛かる。
 この光によって、戦況はこれからガラリと変わるのだ・・・





・・・あとがき・・・
 SS 魔王ケイブリス 八話お終いです。
 楽しく書けはしましたが、どうも思わせぶりな表現が多くなってしまいました。ちょっと反省です。
 けど反省ばかりじゃつまらないし・・・今回気に入った部分は、パットンが突っ込むシーンです。
 戦場なのに喧嘩するパットンとヒューが、書いていて特に楽しめました。
 ここまで読んでくださった方、ホントにありがとうございます。次回も読んであげてくださいっ。(冬彦)







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